はじめに
似た様な言葉が飛び交っています。「オフィスから離れて働く」っていうことの意味として漠然と使うことが多いと思いますね。ですが、「労働価値」に焦点を当てたときに、意味が大きく変わってきます。
意味が変わってくるということは「目的が異なる」ということになります。目的を達成するための手段の選択なので、きちんと目的を明確にして正しい手段を選択して欲しいなと思っています。そこがずれている話をしばしば耳にするので、なかなかもどかしい。ということでまとめてみました。
ただし、世の中のどんな仕事でも適用できるか?というとそうでもないです。まだまだ土木工事はそこまでロボットが進化していませんし、漁船もまだまだ人間の手作業を必要としています。
とはいえ、諦めてはいけません。考え方をかえれば導入できるところがあるかもしれません。可能思考でみていただければ幸いです。
1:「在宅勤務」
イメージ:通勤からの開放
目的:通勤をなくして自宅で業務を行う
ポイント:家で一定の業務ができること
価値:
・自宅に束縛される要因のある人でも、仕事ができるようになる。
・怪我などで自宅療養中で移動ができなくても、仕事ができる様になる。
・自宅で行った方が効率の良い仕事を行うことで生産性が上がる
・通勤の疲労がなくなる。通勤費を節約できる。
・屋外での感染病羅漢リスクが軽減される。
弱点:
・自宅に持ってくるのは一部の仕事だけ。持ち帰り残業に近い。
・故にできない仕事もあり全ての仕事を自宅でできるわけではない。
・生産性が落ちる誘惑要素がある(冷蔵庫とTV)
・生産性を落とす要因が増える(家族、ペット)
・セキュリティ対策が個人依存になる
・自宅に環境が必要
・光熱費とかの扱いで揉めることがあるかもしれない
2:「テレワーク 」
イメージ:場所からの開放
目的:オフィス外でも「あらゆる自分の業務」を行える様にする。
ポイント:いつでもどこでも自分の業務ができるところ
価値:
・オフィス外の設備が使える。
・オフィスへの設備投資を抑制できる。
・オフィスの制約から開放され、より良い環境を選択して働ける。
・個人の満足度が上がる。
弱点:
・物理的に目が行き届かないので生産性が落ちるリスクがある。
・セキュリティの維持が個人任せになる。
・部外者からの干渉をうける機会が多い。
・ツールの習得が必要。
・自分は良くてもチームのことは関係ない
補足:
・作業場所は自宅とは限らない。
・自宅もオフィスもうまくない時は、コワーキングスペースでも良い。
・移動中に仕事ができるというのも良い。
3:「リモートワーク 」
イメージ:場所と時間からの開放
目的:成果物ベースで結果に責任をもつ働き方を実現する
ポイント:チームが一丸となって最大の生産性を獲得する
価値:
・チーム全体を仮想化するので、全ての資源にアクセスできる。
・チーム全体を仮想化するので、いつ誰がどこにいてもいい。
・チームで取り組むので、個々人の距離を近づけることができる。
・メンバーが遠距離でも構わない。
・成果主義を導入しやすい。
・高度にコミュニケーションが発達した状態なので認識違いが少ない。
・物理的な人間の体への依存が減り待ち時間がなくなり生産性が上がる。
・わからないことや納得いかないことの相談をしやすい。
・作業に集中できるので生産性が上がる。
・マルチタスクを実現しやすい。
・無理、無駄を可視化しやすい。
・成果の焦点が当たるので働き方を自分で組み立てられる。
・働き方改革になる。
弱点:
・ルールの整備が必要。
・リモートスキルの習得が必要
・管制塔となる中心人物が必要
・自己責任にコミットする必要がある
補足:
・マネージメントの概念があります。
いかがでしょうか?ここのところの新型コロナウイルスのリスク対策としては、おそらく「在宅勤務」が目的からして選択しやすいのではないでしょうか?
ついでに、テレワーク 環境を整えたり、リモートワーク環境を整えるのも、今は助成金も整備されているので進めやすいかもしれませんね。
ただし「ツールを入れればできる様になる」「VPNを入れてリモートデスクトップ接続ができればなんでもできる」はちょっと言い過ぎです(^^;
気をつけてください!!生産性が悪化してやめたという事例も耳にします。グループチャットを入れたらかえって社内の雰囲気が一気に悪くなった事例もありますね。
私もそういう事象に遭遇したことがあります。そういったトラブルを回避するためのノウハウも結構たまりました。
そうはいっても実現できればリスク対策になるし、今まで以上の生産性を得ることができる場合もあります。ちなみに、今の私の環境は、国内数カ所と海外とを繋いだチームで「ギークエコノミー」を形成し効率的なサービス提供の実現に取り組んでいます。
この機会に導入してみたいという方、心配のあるかたはお気軽にご相談ください!なんとかお力になれればと思っています。